ども!ホシノです!
いきなりですが、僕は風来のシレンというゲームが大好きです。
やられたら最後。鍛えた武器は消失し、レベルは初めからで、積み上げた努力と時間も全てパー…、というマゾ要素満点のシレンに小学生からハマッています。
特に風来のシレン2~鬼襲来~(64)と外伝作品のアスカは名作過ぎです…!!
ローグライク作品の中でも、傑作という声は多く、僕も同意見です。
とはいえ、シレン2は64であり、アスカ見参はドリームキャストとPCでの発売になります。
今から始めようとなると、どちらも入手困難な上に、プレミア価格がついているほど。
アスカ見参においては、amazonで「64800円」の値がついています。ベストプライスとはなんなのか。
新しいシレンファンにとっては、今から始めることは敷居が高いのです。
しかし、なぜシレン2とアスカ見参はリメイクされずにいるでしょうか。
令和になったこのご時勢、スクエニも任天堂も過去のゲームに頼りっぱなし。
過去の作品をリメイクしては、売り上げを上げているのが、最近のゲーム業界です。
チュンソフトも当然リメイクして業績を上げたいというのが本音でしょう。
そこで今回、シレンファン歴 20年になる筆者が、リメイクされない理由について考えてみました。
風来のシレンの64とアスカのリメイクが出ない原因とは
結論から言ってしまえば、版権の問題が大きいと思われます。
これまでに風来のシレンは数々の作品をリメイクしてきました。
風来のシレン
→SFCで発売後、DS、アンドロイド版へ移植
風来のシレンGB2 砂漠の魔城
→GBで発売後、DSへ移植
風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫
→Wiiで発売後、PSPへ移植
風来のシレン4 神の眼と悪魔のヘソ
→DSで発売後、PSPへ移植
風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス
→DSで発売後、PS VITAへ移植
このようにチュンソフトはこれまでに過去の作品を移植してきた経緯があります。
当然シレン2やアスカ見参もリメイクしたいのが本音のはず。
しかし、過去の作品をリメイクできたのは、開発が「チュンソフト(現 スパイク・チュンソフト)」だからという理由が大きいと思います。
版権とはざっくり言えば、著作権。
漫画でも映画でも、勝手にリメイクするのはご法度ですし、著作権とはいわば所有権であり、知的財産権なのです。
他の人が所有しているものを、許可もなくアレンジして売り上げを出すのは、当然まずいでしょう。
さて64版のシレン2と、アスカ見参は、開発がチュンソフトだけではありません。
いくつかの企業が開発に関わっているため、リメイクが難しいと考えられます。
風来のシレン2(64)は5つの企業が開発に関わっている
風来のシレン2は、開発元がチュンソフトだけではありません。
5つの企業が開発に絡み、版権から利権関係など複雑になっているのが、大きな原因だと思われます。
この5つの企業とは以下の通り。
- チュンソフト
- 任天堂
- クピド・フェア
- クリーチャーズ
- アバン
3,4,5の企業はあまり馴染みのないメーカーですが、それぞれ簡単に説明していきます。
クピド・フェア
老人ホームや福祉施設の運営がメインの会社。
一時期、IT事業にも力を入れていたようで、業務請負という形で、シレン2の開発に関わった。
クリーチャーズ
カードゲームや、ポケモン系のおもちゃの政策に力を入れている会社。
ゲーム開発にも重点をおいていて、初代ポケモンの赤・緑にも関わっているほど。
アバン(AVANT)
ムービー製作やゲーム開発、キャラクターデザインを手がける会社。
「竜が如く」や「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」等の製作実績あり。
とまぁ、チュンソフトや任天堂ではなく、5つの企業が関わっているのです。
今からリメイクするとなると、各企業への許可はもちろん、利益管理など難しい問題が山積みなことが予想されます。
「売り上げはどうする?5等分にする?」
「いやいや、うちはグラフィックデザインにお金をかけたんだから、利益の4割はもらわないと…」
「それじゃ、困るよ。うちの業績もカツカツなんだから」
みたいなやりとりがあるかもしれません。
「大人の事情」といえば簡単ですが、一言では片付けられないバックグランドがあるのです。

風来のシレン外伝(アスカ)は開発が「ネバーランドカンパニー」
「じゃあアスカ見参のリメイクはどうなの?」
と聞かれたら、シレン2以上にややこしい問題がありまして…。
実はアスカ見参は、開発が「ネバーランドカンパニー」という会社のみ。
チュンソフトは「監修」という形で携わっています。

と思われますが、ネバーランドカンパニーは、2013年に倒産(破産)をしています。
倒産理由としては、業績の悪化。最近はどのゲームメーカーも、利益を出すのが一杯いっぱいという話も聞きます…。
そのためリメイクしようにも、アスカ見参の開発に関わったチームも解散しているため、リメイクは絶望的です。


両作ともにリメイクは絶望的。希望はないのか?
シレン2は複雑な版権が絡みあい、アスカ見参は開発元が倒産している状況です。
ぶっちゃけリメイクは絶望的なのですが、こんな状況では希望ゼロなのでしょうか?
一応、リメイクの可能性はごくわずかにあると思われます。
たとえば2001年に発売された「風来のシレンGB2 ~砂漠の魔城~」は、開発にチュンソフトと、スティングレイの2つが関わっています。
しかし、2008年にDSに移植された時はチュンソフト単独のみで開発。
もちろんスティングレイが業務請負した時の、仕事量や生産量にもよりますが、一応「風来のシレンGB2」は版権の問題をクリアできたとも考えられます。
シレン2は版権が大きなハードルだと思われるので、そこさえクリアできれば…という期待が持てるのです。
そして開発元が破産したアスカ見参。






と思われますが、法律的にはネバーランドカンパニーの著作権は消滅するようです(監修・発売がチュンソフトのため、アスカ見参=著作権フリーという意味ではないですよ)↓↓
著作権者である法人が解散し,その法人を承継する者がいない場合,著作権は消滅します(著作権法62条1項2号)。
そのためアスカ見参は版権の問題はおそらく大丈夫だけれども、開発チームがいない…ということがネックのようです。
一応、チュンソフトが監修しているため、スパイクチュンソフトが本気を出せば、グラフィックやダンジョンなども一新してリメイクできるのではないでしょうか。
ただし、現在のスパチュンにこれらの問題を解決できるかどうかは疑問が残るところ。
シレン開発チームが作った「世紀末デイズ」がサービス終了したり、2019年になってもなお、シレン初代作をスマホに移植した経緯を見ると、過去のような勢いはないな~というのが、僕の印象です。
最近ではどのメーカーもスマホゲームに力を入れているので、家庭用のゲーム機への移植はやはり難しいのでは…とも考えられますね。
まとめ:風来のシレンのリメイクは待つしかない。
今回の記事をまとめると以下になります。
まとめ
- シレン2は5つの企業が開発に関わっている。
- 版権、利権の問題でリメイクが難しそう。
- アスカ見参は開発元が倒産している。
- スパイクチュンソフトが本気を出せば、リメイクもあり得る。
- ここ最近のスパチュンは元気がない。
シレン2もアスカ見参もリメイクが絶望的です。
正直、ファンとしては諦めるor気長に待つしかできないわけです。
とはいえ、僕もシレンファンを20年やってきてました。
これまでシレンを通して様々な理不尽な経験を積んできました(ゲイズにハメ攻撃食らったり、ラセン風魔の盾をケンゴウに弾かれて消えたり)
心が折れて、何度テレビをぶっ壊そうとしたのか数えられません。
そんなシレンを長年愛してきたので、すこしの理不尽さや、待つことくらいはへっちゃらですよ。
ここで「諦める」を選択しているようでは、不思議のダンジョンで99Fまでたどり着けないって話です。
>>関連:【人生訓】風来のシレンから人生の過ごし方を教わった話。
シレンファンなら、とにかくチュンソフトのこれからに期待しましょう。
「どーしてもリメイクが待てないよ!」という方は、64版や、DC版のシレンを買って気長に待ちましょう。(新品はクソ高いので、中古がベターです)